Claude Codeを業務に組み込んで1ヶ月が経ちました。
最初の数週間は、思いつく限りのことを自動化していました。Cronを書く、補助ボットを立てる、何かが起きたら通知を飛ばす。「自動化されている自分」が新鮮で、片っ端から仕組みを足していった時期です。
でも1ヶ月運用してみて、結論はちょっと意外でした。
自動化を増やすより、整理する方が学びが多かった。
特にCronとボット系は、大半を止めました。残ったのは、もっとシンプルな仕組みだけです。

1ヶ月で動かしていた自動化たち
最盛期の構成はこんな感じでした。
- Cron 5本(朝のTODO通知・定期ステータス確認・週次レポート出力など)
- Gemini連携用の常駐ボット(GeminBot)
- 作業ログの自動記録
- SNS投稿ネタの自動抽出
- Twitter投稿の半自動化
全部同時に動かしていて、「うわ、ちゃんと動いてる」という気持ち良さがありました。
ただ、1〜2週間使い続けると違和感が出てきます。
動いているのに、自分の手が止まっていない。むしろ自動化のメンテに時間が吸われている瞬間がちょこちょこあって、「これ何のために動かしてたっけ」と疑問が湧くようになりました。

全停止したCron 5本の話
最初に手を入れたのが、Cron全停止です。
Cronって便利なんですが、こちらの作業中に容赦なく割り込んでくるんですよね。集中して書いている途中に通知が走って、その後もしばらく裏でタスクが動き続けて、結果コンテキストがにじむ。
「決まった時間に動く」というCronの強みが、自分のリズムには合わない時間帯がほとんどでした。
止めたCronがやっていたことは、ほとんどが「セッションをまたいで状態を確認・整理する系」のタスクです。これってセッション開始時か終了時のどちらかでまとめて実行すれば十分で、わざわざ時計に縛らなくてよかったんです。
そこで、`s-change` というセッション切替用の自前スキルに全部統合しました。
セッション終了時に「今日やったこと・持ち越し・次セッションへの指示」をまとめて出力する流れに変えたら、Cronで分散していたタスクの大半がきれいに収まりました。
ちなみに止めるときに気づいたんですが、「session-onlyのつもりで動かしていたCron」が過去セッションの分も含めて20件くらい残骸として残っていました。気づかないうちに重複起動していて、これも地味に動作の重さに効いていたはずです。

GeminBot(常駐ボット)を諦めた話
もうひとつ大きかったのが、Gemini連携用のDiscordボット周りです。
ある日、Python 3.14にアップデートしたらdiscordモジュールが見つからなくなる事象が出ました。venvを切り直して再インストールで一旦は復旧したんですが、今度は同期処理と非同期処理の食い違いでheartbeatがブロックされ、ボットが落ちる。直しては別の場所が壊れる、を何度かやりました。
直したい一心で手を動かしている途中で、ふと冷静に考えました。
「自分はGeminiにDiscord経由で何を頼んでいたんだっけ?」
ほとんどが、CLIから直接叩いた方が速い・確実・しかも無料枠で足りる内容でした。
常駐型でDiscordを噛ませる必然性が、自分のユースケースにはなかったんです。
ボット自体は手動起動できる状態にして残してありますが、自動起動はやめました。

残した自動化
止めたものの話ばかり書きましたが、残した自動化もあります。
- 作業ログの自動記録(セッション切り替え時にハンドオーバー生成)
- SNS投稿ネタの自動抽出(会話中に拾った気づきをアイデアファイル化)
- Twitter投稿の下書き生成(pbcopyまでの半自動)
共通しているのは、どれも「自分が考えていることを取りこぼさない」系のタスクです。
考えごとや判断は、その瞬間に書き留めないと夜には消えています。これだけはAIに横で聞いていてもらった方が圧倒的に強い。逆に「決まった時間に走らせるタスク」は、ほとんどが自分のリズムに合いませんでした。

1ヶ月で気づいた自動化の落とし穴
整理して残ったのは、シンプルな原則3つです。
- 「自動化=Cron」ではない。トリガーのタイミングを設計するのが本体
- 常駐型は壊れやすい。OSや言語のアップデートで簡単に止まる
- 「自動化されている自分」を目的にすると失敗する。何のためにやるかを毎回問い直す
特に1つ目が大きかったです。「自動的に動く」を全部Cronで実現しようとすると、自分のリズムに合わない時間に割り込まれる場面が増えます。
「セッション開始時」「セッション終了時」「特定のキーワードを発話したとき」みたいな、自分の動きをトリガーにする方が、ストレスが少なく続きました。
これからやりたいこと
次に試したいのは、AIから提案 → 自分が承認 → 自動実行という流れです。
たとえば「この案件は今この工程で止まってるから、Notionのステータスを進行中に変えていい?」とAIから聞いてくる。自分は「OK」と返すだけ。実行は自動。
判断は自分、実行はAI、というのが今のところしっくり来そうな分担です。
その先に置きたいのが、GTD的に全情報を外部化して、AIを指令塔にする状態です。頭の中で覚えておく必要のあるものを、可能な限り外に出しておく。これは試行錯誤の途中なので、また別記事でまとめます。
まとめ
Claude Codeを1ヶ月使って一番大きかった学びは、「自動化を増やすこと」より「自動化を整理すること」でした。
Cronもボットも、最初は全部かっこよく見えるんですが、運用するとリズムを乱す側に回ります。残ったのはむしろ、自分の判断をAIが横で記録してくれるような、地味な仕組みでした。

「自動化=Cron」を一度疑ってみると、たぶん削れる仕組みが結構あります。

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