はじめに
30歳、Web制作フリーランスとして数年やってきた私が、フロントエンドエンジニア転向を考え始めたとき。
転職エージェントの話を聞いていて、ふと気づいた。
「そもそも自社開発と受託とSESの違い、ちゃんとわかってない」
エンジニア転職を考える人なら一度は耳にする3つの形態。なんとなくの理解で進めると、入社後に「思ってたんと違う」になりがち。
自分のように未経験〜2年クラスの目線で、AIにも壁打ちしながら整理した内容を共有します。
開発会社の3つの形態
① 自社開発(自社サービス)
「自分たちのサービスを作って運営する会社」
例: メルカリ、freee、サイボウズ、ギフトパッド
自社プロダクトを長期的に育てる会社。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 技術選定の自由度が高い | 入社難度が高い |
| モダン技術採用率が高い | 実務経験要求が厳しい(3年以上が標準) |
| プロダクト思考が育つ | 人気で倍率が高い |
| 1つの製品を深く触れる | 未経験〜2年では入りにくい |
② 受託開発(Web系受託)
「クライアントの依頼でWebサービス・アプリを作る会社」
例: モンスターラボ、メンバーズエッジ、フェンリル
クライアントから案件を受けて納品する会社。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 様々な業界の案件に触れられる | 納期プレッシャーがある |
| 技術的に多様 | 技術選定はクライアント次第 |
| 自社開発より入りやすい | 運用フェーズに関わりにくい |
| モダン技術採用も増えている | 下請けだと労働環境が厳しい |
③ SES(System Engineering Service/客先常駐)
「自社の社員をクライアント企業に派遣して働かせる会社」
例: 大手だとTIS、SCSK、富士ソフト系列、中小は無数に存在
案件次第で配属先が決まる、いわゆる「配属ガチャ」がある会社。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 入社難度が低い | 配属先を選べない |
| 未経験OKが多い | 古い技術の現場に当たることも |
| 色々な現場を経験できる | 「SES経験」の市場評価については賛否がある、とエージェントから聞きました |
| 自社の技術蓄積が薄い |


自分が辿り着いた結論:Web系受託(一次請け × モダン技術)
私が腹落ちしたのは、Web系受託(特にモダン技術 × 一次請け)が、自分にとってのスイートスポットだということ。
理由は3つ:
- 自社開発は実務3年以上の壁 — 未経験〜2年では現実的に厳しい
- SESは配属ガチャ — モダンFEに当たれず時間を無駄にするリスクがある
- Web系受託は実務経験の積みやすさ × モダン技術の触れやすさのバランスが良い
特にWeb制作(HTML/CSS/WordPress)の実績がある人は、受託開発との親和性が高そうに感じます。「コーディング+α」のポジションから入れそう、と思っています。

自分は避けたいと判断した会社のパターン
SES内でも特に避けたいタイプ
- 「未経験歓迎・研修充実・キャリアアドバイザーが」と謳う若手大量採用型 → 配属後放置パターンが多いと聞きました
- 「客先常駐」「プロジェクトにより勤務地変動」と書いてある → ほぼ確実にSES
- 求人票に「業務内容: Webアプリ開発、業務系システム開発、インフラ構築…」と幅広すぎる → 何でも屋=配属先で何やるか不明
- 「ITエンジニア(PG/SE/インフラ)」とまとめて募集 → 配属ガチャ確定
受託でも避けたいタイプ
- 「下請け中心」「親会社からの案件」が中心 → 単価が低く労働環境が厳しいケースが多そう
- 「Java/PHPでの大規模業務系システム」中心 → モダンFEに触れにくい
- 離職率が異常に高い・口コミで「炎上案件」報告多数
自分が惹かれる受託会社の特徴
逆に、こういう会社に惹かれます:
- エンドクライアントから直接受注(一次請け)
- 技術ブログを書いている(採用に本気・技術文化がある)
- GitHub・Qiitaで発信している社員がいる
- 求人票に「React/TypeScript/Next.js」など具体的な技術スタックが明記されている
- 「自社サービス」も併設している会社(受託で稼ぎつつ自社プロダクトもやる)→ 自分の本命
自分が描いている現実的なレンジ
| 区分 | 入りやすさ | 経験の質 | 自分の優先度 |
|---|---|---|---|
| 大手自社開発(メルカリ等) | × | ◎ | 半年〜1年後に挑戦 |
| 中小自社開発ベンチャー | △ | ◎ | 半年〜1年後の本命 |
| モダン受託(Web系・一次請け) | ○ | ○ | ◎ 第一候補 |
| 自社+受託ハイブリッド企業 | ○ | ◎ | ◎ 本命 |
| 大手SIer | △ | △ | 自分には合わなさそう |
| SES(自社プロダクト併設型) | ○ | △ | 妥協ライン |
| SES(純粋派遣型) | ◎ | × | 避ける方向 |

まとめ
未経験フロントエンドエンジニアを目指すうえで、自分は「いきなり自社開発」ではなく、まず Web系受託(モダン技術 × 一次請け)で経験を積む方が現実的だと判断しました。
その上で、3〜5年後に自社開発企業へのステップアップを目指す。これが私が出した結論です。
「未経験OK・研修充実」を売りにする会社は、入りやすそうに見えても、自分にとっては抜け出しにくい構造に感じました。短期的な入りやすさより、3年後5年後の自分が市場価値を持っていられるかで判断したいと思っています。
転職活動はまだ半年先。それまでに TypeScript/React/Next.js の学習とポートフォリオ作りに集中する予定です。半年後、また状況を更新したいと思います。


コメント