仕事は本名、SNSはハンドルネーム。この使い分けに名前がついていました

仕事では本名を使っていて、Xやブログでは「まつたけ」というハンドルネームで発信しています。

自分ではずっと使い分けているつもりでいました。
2つの名前があって、場面によって出し分けている、と。

先日それが違うと気づきました。
分けていたのではなく、上下に重ねていただけでした。

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分離しているつもりが、階層だった

自分のサイトを開いて気づきました。

トップに本名を置いていて、そこから X、Zenn、GitHub への導線が伸びています。
そのリンク先はどれも matsutake 名義です。

つまり、たどれば1クリックで同じ人に着きます

隠していないどころか、自分でつなげていました。
分けているつもりだったものを構造として見ると、こうです。
1か所に集めて、場面ごとに名乗り方を変えている。それだけでした。

これは階層でした。
上に本名があって、その下に発信の名義がぶら下がっている。

この形には名前がついていました

気になって調べてみたら、企業のブランド設計で使われている考え方に近いものでした。

ブランドアーキテクチャと呼ばれる領域があって、大きく2つの型があります。

  • 親ブランドの下に子をまとめる型(Google、Apple、FedEx のような形)
  • 商品ごとに独立したブランドを立てて、企業名を前に出さない型

自分がやっていたのは前者に近い形でした。
厳密に同じかというと違って、Google Maps のように親子で名前を共有しているわけではありません。
本名と「まつたけ」は別の名前です。

それでも、信用の起点を1つに置いて、そこから枝を伸ばしているという骨格は同じでした。

順番を思い出すと、理由が分かりました

なぜこの形になったのかは、時系列を並べたらはっきりしました。

1. 昔は「まつたけ」というハンドルネームしか出していませんでした
2. 個人事業主としてWeb制作の営業を始めました
3. そこから本名を出すようになりました

順番として、本名を前に出したのは営業を始めた後です。

設計してそうしたわけではありません。
仕事の話をする相手に対して、ハンドルネームだけで信用してくださいというのは無理があった。
それだけの理由でした。

必要に迫られて、後から起点を立てた形になっています。

他人のことは考えていたのに、自分のことは見ていなかった

これがいちばん引っかかった部分です。

Web制作の仕事では、同じ判断を何度もしています。

  • 会社の本体サイトとサービスサイトを分けるか、1つにまとめるか
  • サービスのロゴを企業ロゴと別に立てるか、同じ系統で揃えるか
  • 事業ごとにドメインを取るか、サブディレクトリで持つか

こういう相談を受けて、理由をつけて提案してきました。

自分の名前については、一度も同じ検討をしていませんでした。

やっていること自体は同じなのに、それが判断だと思っていなかった。
仕事のときだけ設計として扱って、自分のことは成り行きとして扱っていたわけです。

名前がつくと、扱えるようになる

構造そのものは変わっていません。
気づく前も後も、本名の下にハンドルネームがぶら下がっている形は同じです。

変わったのは、そこに手を入れられるようになったことでした。

たとえば、ハブになるページに何を置くか。
以前は「とりあえず載せておくもの」でした。今は起点として何を出すか、という話になります。
どの名義でどこに書くかも、今は選んで決めています。

やっていることに名前がつくと、続けるか変えるかを決められます。
名前がないうちは、そもそも決める対象として見えていませんでした。

ついでに、2作目の説明ができるようになりました

いま、ポートフォリオの2作目として発信をまとめるハブサイトを作ろうとしています。

これまでは「散らばっているのを1か所にしたい」としか言えませんでした。
今は違います。
起点を1つ持って、そこから各チャネルへ導線を引く形を、手でHTMLを書かずに更新できるようにする道具
そう説明できるようになりました。

作ろうとしているものは変わっていません。
説明の解像度が上がっただけです。
ただ、面接で聞かれるのはたいてい「なぜそれを作ったのか」のほうです。
この差は小さくない気がしています。

まとめ

  • 名義を使い分けているつもりだったが、構造としては階層になっていた
  • 本名を前に出したのは営業を始めた後。信用が必要になった時点で起点を立てていた
  • 他人のブランドについては同じ判断をしてきたのに、自分のことは判断として見ていなかった
  • 名前がつくと、成り行きだったものが「決められるもの」になった

自分がすでにやっていることに、外から名前がついている。
そういう発見は、新しく何かを学ぶのとは別の効き方をするなと思いました。

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