自作アプリの制作で、工程ごとに作業時間を記録しています。
ある工程が終わったあと、記録の数字に食い違いが見つかって、直しました。
その「直した作業」の時間が、どこにも記録されていませんでした。
記録されていたもの、いなかったもの
その工程でやったことを並べると、こうなります。
| 記録された? | |
|---|---|
| 実装(手順ごとに時間を記録) | 表になっている |
| 撮影・記録・PR作成 | 分類の記号つきで記録 |
| 完了後の追加の検証(15分) | 気づいて後から追加した |
| 数字の食い違いを直した往復(25分) | どこにも無かった |
実装のほうは分単位で書いています。面倒がっている様子はどこにもありません。
落ちていたのは、最後の1行だけでした。
25分。
完了の印より後ろには、行が無い
理由は単純でした。工程の完了の印より後ろにあったからです。
工程の完了は、変更をマージした瞬間に印が付きます。
訂正の作業は、その後に始まりました。
- 次の工程は、まだ始まっていない
- 前の工程は、もう終わっている
- 行を書く場所が存在しない
面倒だから書かなかったのではなく、書く欄が無かった、という話でした。
記録の様式が、時間軸を「工程」で切っているので、
工程と工程のあいだにある作業は、どこにも属せません。
割合を出したら、無視できなかった
その工程の実績は3.2時間でした。
表の外にあったのは、追加の検証15分と訂正25分で、合わせて0.4時間。
約12%。
1割を超えていると、見積の精度を語るときに無視できません。
「見積の何倍かかったか」を出しているのに、
そこに入っていない作業が1割ある、というのは数字として気持ち悪い状態でした。
なので、実績の表とは別に「表の外」という置き場所を作りました。
そこに0.4時間として書いて、工程の実績(倍率を出すときの分母と分子)は動かしていません。
数えたい場所と、実績にする場所は別、という整理です。
出てきたのは、聞いたからだった
この抜けは、記録を見返して見つけたのではありません。
工程が終わったあとに「漏れなく記録できましたか」と聞いて、数え直してもらったら出てきました。
記録している側は、記録しているつもりでいます。
実装の時間を分単位で書いているので、なおさら「できている」と思っています。
抜けているのは置き場所が無い作業なので、同じ様式で見直しても出てきません。
だから、確認の聞き方も「記録しましたか」ではなく「漏れなく記録できましたか」でした。
前者だと「はい」で終わります。後者は数え直す動作が要ります。
「記録した時間を記録する」の止め方
もう1つ困ったのが、この訂正の記録そのものにも時間がかかることです。
それを記録すると、その記録にも時間がかかります。始めると終わりません。
なので、規約で切りました。
この節を今日の最後の記録とし、この節を書く時間もここに含める。
翌日以降に訂正が発生したら、その日の日付で新しい節を立てる。
再帰する記録は、止め方を先に書いておかないと無限に続きます。
意識では止まりません。
直した時間は、成果物に残らない
整理すると、3つでした。
- 完了の印は時間軸を切る。印の後ろにある作業は宙に浮く
- 直した時間は成果物に残らないので、なおさら見えなくなる
- 対処は気をつけることではなく、表の外という置き場所を作ること
実装した時間はコードとして残ります。撮影した時間は画像として残ります。
訂正した時間は、直っている状態としてしか残りません。
残らないものを数えるには、置き場所のほうを先に作る必要がありました。
順番が逆でした。
