キャリアの相談をAIとやっていて、自分の状態を誤って判定されたことがあります。
そのとき何が起きていたのかを整理したら、
「迷っている」と「判断材料がない」は別の状態だという当たり前のことに行き当たりました。
サーバーやDBを学ぶべきか、と聞いた
きっかけは、フロントエンドの学習を進める途中で出てきた疑問です。
サーバーやデータベース、インフラまで手を広げたほうがいいのか。
それとも、フロントに絞ったほうがいいのか。
これをAIに相談しました。
返ってきたのは、こういう見立てです。
不安から学習範囲を広げようとする動きに見える。
これは過去4回あった判断の揺らぎと同じパターンではないか。
過去のやりとりを踏まえた指摘でした。
実際、4月以降に「バックエンドのほうがいいのでは」と揺れたことが何度かあります。
記録も残っています。
推論としては妥当な動きだと思います。パターンが見えているなら、それを当てるのが自然です。
自分で訂正した
ただ、読んで違和感がありました。そのまま返した言葉がこれです。
迷ってるというか、まだ理解が足りなくて判断ができない感じ。
技術への理解も浅いし、業界で求められるものも分かっていない。
書いてみて、自分でも整理がつきました。
揺らいでいるのではなく、判断に必要な材料を持っていない状態でした。
似ていますが、中身が違います。
揺らぎは「材料はあるのに決めきれない」ことで、
こちらは「そもそも材料がない」ことです。
対処が真逆になる
この違いが効くのは、次にやることが変わるからです。
揺らぎだった場合は、前に決めたことを見返せば済みます。
決めた理由が残っているなら、それを読んで「また同じところで揺れているな」で終わる。
新しく調べる必要はありません。
判断材料がない場合は、見返しても何も出てきません。
決めた記録がないからではありません。決めるための軸が、そもそもないからです。
このときは、軸を作る作業から始めるしかありません。
もし揺らぎだと思い込んだまま進んでいたら、
「前に決めたでしょう」で片付けて、同じ疑問が1ヶ月後にまた出ていたと思います。
軸を作ったら解決した
やったことは単純です。
技術がどういう層に分かれているのか、職種ごとに責任範囲がどこまでなのか、
業界の仕事がどう流れているのか。この3つを調べて、資料としてまとめました。
まとめ終わったら、最初の疑問は消えていました。
「サーバーを学ぶべきか」ではなく、どの層のどこまでを自分の担当にするかという問いに変わり、
そこは自分で決められる範囲だったからです。
AIの誤診は妥当な推論から出ていた
この話で書いておきたいのは、AIが間違えた、という部分ではありません。
過去に4回同じような揺れがあれば、5回目もそうだと推定するのは自然です。
自分が逆の立場でも同じことを言ったと思います。
問題があったとすれば、自分の状態を一番よく知っているのは自分だという前提を、
一瞬忘れかけたことのほうです。
指摘が的確そうに見えると、そのまま受け取りたくなります。
そこで違和感を出せたのは、たまたま言葉にできたからでした。
自分の状態を切り分けると、次が決まる
いまは、判断に詰まったとき、まずこれを自分に聞くようにしています。
材料はあるのに決められないのか。材料がないのか。
前者なら、過去の記録を読み返す。
後者なら、調べて軸を作る。
やることが変わるので、この切り分けだけでも時間の使い方が変わりました。
相談する前に一度これを通すと、聞くことも具体的になります。
