見積10時間の案件が、実績37時間でした

過去の作業メモを読み返していたら、見積と実績が3.7倍ズレた案件の記録が出てきました。

数字も原因も、当時の自分が書き残していました。

項目 数値
当初見積 10時間
実績 37.3時間
ズレ 3.7倍
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ズレた原因も書いてあった

既存サイトの改修案件です。当時のメモには、時間を食った箇所が4つ挙げてありました。

  • 既存テーマのSCSS構造を読み解く時間
  • 既存スタイルとの干渉を避けるための打ち消し
  • 既存テーマが原因の不具合の切り分け
  • 詳細度の競合の解決

並べてみると、共通点がはっきりしています。
どれも「新しく作る」時間ではありません。

見積を出したとき、自分は「この機能を実装するのに何時間か」だけを数えていました。
実際に時間を持っていったのは、そこではありません。

改修案件では書き始める前に読む時間がかかり、書いたあとも既存のスタイルと
ぶつかって直す時間がかかります。この2つが、見積の外にありました。

当時の自分は係数まで出していた

驚いたのはここからです。メモの最後に、こう書いてありました。

  • 改修案件は、新規で作る想定の2.5倍をベースラインにする
  • 既存スタイルの干渉が予想されるなら、さらに20〜30%足す
  • テーマを流用するなら、読み解き時間として1〜2時間を別に積む

反省だけで終わらせず、次に使える形にしてありました。

問題は、その後この係数を一度も使っていなかったことです。

書いた記憶すらありませんでした。書いて、満足して、閉じていた。

「見積が下手」だと思っていた

自分の見積の精度については、ずっと苦手意識がありました。
感覚で出しているから外れる、経験が足りないから読めない、と思っていました。

記録を読み返して分かったのは、少し違う話でした。

経験則は溜まっていました。しかも数字の形で残っていました。
使っていなかっただけです。

見積を出すときに過去の記録を開くという手順が自分の中になかったので、
毎回ゼロから感覚で出していました。それでは前回の失敗が反映されません。
当然です。

記録は、読み返す前提で置き場所を決める

いま思うのは、書いたこと自体は正しかった、ということです。

足りなかったのは、見積を出すときに必ず通る場所へ置くことでした。
日々のメモに埋めてしまうと、次に必要になったとき思い出せません。

同じ形の反省が別の案件でもありそうなので、係数の類を1箇所にまとめて、
見積の前に必ず開くことにしました。

3.7倍という数字は痛いですが、原因が4つとも言語化されていたおかげで、
2ヶ月前の自分から今の自分に引き継げるものが残っていました。

書き残しておいてよかった、というのが読み返しての感想です。
あとは使うだけでした。

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