転職用のポートフォリオとして、個人でWebアプリ「Hubpin」を作っています。
制作の経緯は「Hubpin 開発記録」に時系列でまとめています。
設計と判断は自分で行い、実装も原則自分で書いています。AIには手順書・レビュー・調査を任せています。
苦しくなってきたので、相談した
着手してから1ヶ月、同じアプリを触り続けている状態です。
作業自体は進んでいます。
それなのに、時間をかけすぎているのではないか、このまま転職できるのか、
という気持ちのほうが強くなってきました。
そこで、いつも段取りを手伝ってもらっている AI に、そのまま相談しました。
感覚のほうが先に、4つのことを言ってきた
言葉にしてみると、不安は4つに分かれていました。
- 時間をかけすぎている
- AI を使っているから、自分の実力以上のことができてしまっている
- あとから聞かれても答えられない。つまり身についていない
- このまま転職できるのか
どれも感覚です。
ただ、感覚は「かけすぎ」「以上」「答えられない」と、量の言葉で言ってきます。
量なら、測れます。
なので測りました。
まず時間を測った
作業時間は工程ごとに記録していたので、記録担当のAIに足し合わせてもらいました。
| 着手 | 8月3日 |
| 経過 | 31日 |
| 累計 | 約77時間 |
| 週あたり | 約17.4時間 |
「約」と書いたのは、数字の作り方が揃っていないからです。
前半の工程は記録や撮影の時間も込みで数えていて、
後半の工程は中断を除いた実作業だけを数えています。
ここを黙って足すと、次にこの数字を使うとき嘘になります。
比較対象を1つ置いた
測っただけでは、多いのか少ないのか分かりません。
比較対象が要ります。
7月にAIに調べてもらっていた、未経験からフロントエンドに転職した人の事例があって、40社に応募して面接6社、内定5社という人です。
その人のポートフォリオ制作は 2.5ヶ月、週25〜35時間。
ざっと320時間になります。
自分は約77時間。
4分の1です。
しかも最初の公開は、自分で置いた期限より14日早く終わっています。
時間の量で見るかぎり、かけすぎてはいなかった。
では、何が苦しかったのか
時間の量ではありませんでした。
1ヶ月、ずっと同じものを触っている。
景色が変わらない。それだけです。
進んでいないのではなく、進んでいるのに同じ場所にいる感覚。
苦しさの正体は進度ではなく、単調さのほうでした。
これは測っても出てこない。
測って「量は足りている」と分かったあとに、消去法で残ったものです。
感覚が指していた本当の穴は、別の軸にあった
8月に、自分で理解の棚卸しをした記録が残っていました。
実装した中で難しかった箇所を27点挙げて、それぞれ「人に説明できるか」を判定したものです。
27点すべて、説明できない。
一方で、実装できる側のスキルは71点まで来ていました。
求人票に出てくる項目を100点満点で自己採点した棚卸しの数字です。
求人票に書かれている必須項目も、5つのうち4つは満たしている。
作れる側は伸びていて、説明できる側は0点。
穴はある。
ただし「時間が足りない」でも「技術が足りない」でもなく、
説明する機会が、1度も無かったでした。
「AIのおかげ」のほうは、手を動かしながら進めると自分で決めた方針の結果でした。
その方針が、最初の公開の14日前倒しも生んでいます。
同じ日に、13日前の判定が1つ動いていた
その27点のうち1つ、データベースの権限で2つの仕組みの違いを説明する話を、相談の流れで口頭で聞かれました。
答えられました。
13日前の記録では「説明できない」に印が付いていて、そのあと一度も見直していなかった箇所です。
判定は自動で更新されません。
できるようになっていても、記録は古いままなので、自分では気づけない。
聞かれて初めて、動いていたことが分かりました。
落としどころ
感覚は、量の言葉で報告してきます。
「時間をかけすぎ」「進んでいない」。
測ってみると、量は足りていました。
空いていたのは別の軸で、そこは感覚の言葉には出てこなかった。
苦しくなったら、まず測る対象を1つ決めて、数字にする。
そして比較対象を1つ置く。
それだけで、感覚が言っていたことを翻訳できました。
翻訳した結果は、こうです。
「時間をかけすぎ」は、「同じ景色が続いてつらい」だった。
「身についていない」は、「説明する機会が無かった」だった。
「AIのおかげ」は、「自分で決めた進め方の結果」だった。
どちらも、時間を増やしても減らしても直りません。
直す場所が、測る前とは別のところに移りました。
