調べもせずに、選択肢をひとつ捨てかけていました

エンジニアに転職するとして、どこで働くか。地元(名古屋)か、東京か。

しばらく迷っていたのですが、正確に言うと迷ってすらいませんでした。

東京は家賃が高くて生活が厳しい、というのが前提にあって、最初から重い選択肢として扱っていたからです。
検討していたつもりで、実際には片方に傾いた状態で考えていました。

先日ちゃんと調べたら、その前提が違っていました。

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調べて出てきた数字

家賃は「東京だから高い」わけではなかった

エリア 2LDKの相場
名古屋市(平均) 約10.4万
東京・八王子市/町田市 各8.5万

八王子・町田は、名古屋市の平均より安いです。
名古屋の中心部(千種区で14.5万)と比べれば、かなり差があります。

「東京は家賃が高い」という情報自体は、間違っていません。
ただし主語が「都心」でした。

自分はそれを「東京」全体の話だと思い込んでいました。

毎日通勤する前提が、そもそも崩れていた

もうひとつ大きかったのがこれです。Web系エンジニアの勤務形態を調べたら、こうなっていました。

勤務形態 割合
ハイブリッド 48.2%(最多)
フル出社 37.9%
フルリモート 13.9%

半分近くがハイブリッドでした。毎日満員電車、という前提で考えていたのですが、開発職はそこまで出社しない。

通勤時間も、町田から新宿まで小田急の急行で約35分、八王子から中央線特快で約38分です。
週2〜3ならまったく許容範囲でした。

そして、捨てようとしていたのは母数の大きい側だった

求人数を数えたら、これが一番こたえました。

求人数 企業数
東京都 2,355件 1,018社
愛知県 354件 135社
倍率 約6.6倍 約7.5倍

(Green・2026年7月時点。検索条件でブレるので目安です)

未経験に近い立場で挑もうとしているのに、母数が6倍以上ある側を、調べもせずに外そうとしていました。

何がズレていたのか

整理すると、間違っていたのは情報ではなく情報の適用範囲でした。

  • 持っていた知識: 「東京は家賃が高い」→ 正しい
  • 実際の主語: 「東京の都心は家賃が高い」
  • 自分の理解: 「東京は(全部)家賃が高い」

主語がすり替わったまま覚えていた知識で、選択肢をひとつ丸ごと捨てかけていた。

しかもこの手の知識は、間違っていないので疑うきっかけがありません。
誰かに「東京って家賃高いよね」と言われても、そのとおりなので違和感が出ない。

結論と、まだ決まっていないこと

いまは東京を優先して考えています。

ただ、これは机上の一次調査で出した結論です。
求人サイトの件数は検索条件で大きくブレますし、掲載自体が流動的です。
実際に応募するのは早くても年末〜年明けなので、そのときにもう一度引き直すつもりでいます。

応募の段階で変わる可能性はあると思っています。
企業の実際の募集状況を見て、地元で条件の合うところが見つかればそちらもあり得ます。

いま確定したのは「東京に行く」ではなく、「東京を候補から外す理由がなかった」のほうです。
この2つはだいぶ違います。

学んだこと

自分にとっての教訓は、たぶんこれです。

選択肢を比べる前に、その選択肢を正しく理解しているか確かめる。

比較検討をしているつもりでも、片方の理解が古かったり主語がズレていたりすると、比較になりません。
天秤に載せる前に、載せるものの重さを間違えている状態です。

もうひとつ、捨てる方の選択肢ほど調べていないという傾向もありそうです。
残す方は「なぜ残すか」を考えるので情報を集めますが、捨てる方は「重そうだから」で終わる。
捨てる判断のほうが情報が少ないまま下されている。

転職や移住に限らず、「なんとなく無理そうだから外している選択肢」は他にもある気がします。
無理な理由を1回ちゃんと調べてみると、意外と根拠がなかった、というのは今回に限らないのかもしれません。

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