Web制作者として深めるか、フロントエンドへ移るか — 迷いの途中で思っていること

目次

はじめに:いま、迷っている話

最近、自分のキャリアについて考える時間が増えました。

Web制作者としてこのまま深めていくか、フロントエンドエンジニアに軸を移すか。まだ答えは出ていません。

結論から書ける話ではないので、今回は考えている途中をそのまま書いてみます。同じように迷っているコーダーの方がいたら、ひとつの参考になればうれしいです。

フリーランスを続けてみて分かった、自分の働き方の向き不向き

Web制作をフリーランスでやっている人は、それぞれ自分のスタイルで働けばいいと思っています。これは前提として先に書いておきたいところです。

その上で、自分の話をすると。しばらく続けてみて、エンドクライアントに営業をかけたり、チームを作って回していく型は、自分には向いていないと感じるようになりました。

代わりに向いていると感じたのは、制作会社から安定的にコーディング案件をもらい、営業は得意な人に任せて、自分は組織の中で手を動かしていく型です。実際、そのやり方で回っている時期のほうが、仕事に集中できている実感がありました。

優劣の話ではなく、性格や得意の話だと思っています。

制作会社経由の案件の流れにも、変化を感じ始めた

もうひとつ、最近感じている変化があります。

付き合いのある制作会社からの案件の流れが、少しずつ変わってきました。AIを使えば単純なコーディングは制作会社の中で完結できるようになり、外部に委託しなくても仕事が回せる場面が増えているようです。

これ自体は自然な変化で、誰が悪いという話ではありません。ただ、下請けの立場で「案件が来るのを待つ」だけだと、自分の足場が弱いということに気づきました。

二つの道:モダンWeb制作者として深めるか、フロントエンドへ移るか

自分の前には、大きく二つの道がある気がしています。

ひとつは、モダンWeb制作者として深める道。ヘッドレスCMS、ブロックエディタ、JAMstack寄りの実装力など、今の延長線上を伸ばしていく方向です。

もうひとつは、フロントエンドエンジニアに軸を移す道。React、TypeScript、Next.jsといったモダンな技術を学び、職種そのものを変えていく方向です。

どちらも「コーダーの延長線上」ではあるものの、目指す職種、働く環境、年収レンジは変わってきます。しばらくこの二つの間で揺れていました。

「変化に対応できるエンジニア」にシフトしたい、と思った

コーダーとしてだけ立っていると、将来的には需要が細っていくと最近強く感じています。

だからこそ、新しい技術を学ぶこと自体を強みにしたエンジニアにシフトしていきたいと思うようになりました。「変化に対応できる」こと自体を武器にする、という方向です。

内省してみると、これは自分の性質にも合っているように感じます。学ぶこと、手を動かすことが好きで、組織の中で安定して伸びていくタイプだという自覚があります。

学習を進める中で、視点が変わったこともありました。「フロントエンドは移り変わりが早いから、ずっと勉強し続けなきゃいけなくて大変」という話はよく聞きます。今まではこれを不利な材料として聞いていました。

ですが、あるUdemy講座のスライドで「習得者が少ないのでポジションを取りやすい」という見方に触れて、読み替えが起きました。移り変わりが早いということは、裏返せば新しいモダンな技術にキャッチアップできれば、新規参入者にもチャンスがあるということです。

30歳でWeb制作から転向する立場でも、「速く動ける人」が有利な場では十分戦えるはずです。そしてJavaScriptを基礎に置く限り、勉強が無駄になることはありません。JSを使わないWebシステムはないからです。

「頑張って勉強したのに、後から無駄だったと言われる」のがずっと一番怖かったのですが、今の道はそのリスクが小さいと思えるようになりました。これも、迷わず進める状態に入れた理由のひとつです。

ただし、Web制作は事業として続けていきたい

ここまで書くと、Web制作から完全に離れていくように見えるかもしれませんが、そうではありません。

これからの半年は、学習とポートフォリオ制作でフロントエンドの就職を目指しています。ただ、その間も、就職した後も、Web制作は事業として続けていきたいと思っています。

正直なところ、Web制作そのものに強いこだわりがあるわけではありません。それでもフリーランスとしてしばらくやってみて、「自分の事業を持つ」こと自体のやりがいを実感しました。

キャリア形成だけでなく、自由な働き方を実現するための柱として、事業を持っていることは大事だと思っています。だから「フロントエンドへ移る」というより、「フロントエンドと事業の二本柱で立つ」というのが、今の自分に近いイメージです。

答えは出ていない、けど止まる選択肢はない

ここまで書いても、まだ揺れている部分はあります。

それでも、立ち止まって何もしない選択肢はないと思っています。揺れていること自体が、たぶん前進なのだと思うようにしています。

同じように迷っているコーダーの方がいたら、それは怖いことではなく、次の山が見え始めている合図かもしれません。

目次