インターンで実務に触れるべきか調べたら、問いの立て方が間違っていました

Web制作からフロントエンドエンジニアに移ろうとしていて、しばらく迷っていたことがあります。

(a) 学習の早い段階で、報酬が少なくてもインターン先を探して実務に触れる
(b) 基礎を固めてポートフォリオを作り込み、時間をかけてから応募に全振りする

(a) のほうが早く実務に触れられる。(b) のほうが準備は整う。どちらにも理があって決められませんでした。

決められないまま数週間置いていたので、ちゃんと調べました。

結果としては、選択肢が減ったのではなく、問いが変わりました。

目次

調べて分かったこと1: 社会人向けの長期インターンは、ほぼない

これが一番の発見でした。

「エンジニア 長期インターン」で出てくる情報は、ほぼ全部が学生向けです。
募集を掲載しているメディア自体が学生向けで、対象も在学中の人を想定しています。

社会人が応募できる長期インターンがゼロとは言いませんが、制度として整っているのは学生の枠でした。

自分は (a) を「実務に触れる入口」として考えていたのですが、その入口が自分の側には開いていなかったわけです。

比較していた2択のうち、片方が最初から存在しませんでした。

調べて分かったこと2: 未経験の枠自体が狭くなっている

もうひとつ、採用市場の傾向として繰り返し出てきたのがこれです。

未経験者の採用は鈍化していて、即戦力採用のほうが活況。
企業は一定のスキルレベル以上を求めていて、そのぶん未経験者にとってはポートフォリオの重要性が増している、という話でした。

これは (b) を後押しする材料です。ただ、素直に「じゃあ (b) だな」とはなりませんでした。

というのも、この情報を読んでいるうちに、自分がずっと「未経験」の枠で考えていたことに気づいたからです。

気づいたこと: 自分はもう実務をしている

冷静に考えると、自分はフリーランスでWeb制作を2年やっています。

  • クライアントワークをしている
  • 納期がある
  • 引き継ぎを前提にコードを書いている
  • 制作会社経由の案件で、レビューを受けている

「実務に触れる」という目的なら、もう触れています。

(a) を選ぼうとしていた動機は「実務経験がないから」でした。
でもそれは正確ではなくて、「フロントエンドの実務経験がない」が正しい。

ここを混ぜていたせいで、問いが「インターンに行くか行かないか」になっていました。

問いを置き換える

正確に書き直すとこうなります。

実務経験をどう積むか
モダンな技術スタック(React / Next.js / TypeScript)での実務経験を、どう積むか

こう置くと、選択肢が変わりました。インターンだけが道ではなくなります。

1. 既存のクライアントワークに持ち込む
小さい範囲でも、新しい技術を実案件で使う。全部を置き換える必要はない
2. 業務委託で小さく受ける
フルタイムの転職ではなく、部分的に関わる形。フリーランスの立場ならこれができる
3. 自作アプリで示して、入ってから積む
ポートフォリオは「実務経験の代わり」ではなく「実務に入るための鍵」として使う

3つとも、(a)(b) の二択には入っていなかったものです。

二択で迷っているとき、二択そのものが間違っていることがある。 これは今回の一番の学びでした。

結果的にやることは (b) 寄りになりました

やることだけ見れば、結局「ポートフォリオを作り込んで応募する」に近い形です。

ただ、理由が変わりました。

  • : インターンが無理そうだから、(b) にする(消去法)
  • : 欲しいのはフロントエンドの実務経験で、それを取る手段としてポートフォリオが現状いちばん確実だから (b)(積極的な選択)

同じ行動でも、消去法で選んだものは途中で揺れます。
理由が「他がダメだから」なので、他の選択肢が見えるたびに気になる。
実際、自分は数週間ごとに揺れていました。

理由が変わると、迷いが止まります。 これは今回やってみて分かったことでした。

調べる前に、何を確かめたいのか書く

反省として残しておきたいのが、調べ始めるのが遅かったことです。

数週間迷っていましたが、実際に調べたら1時間で結論が出ました。
「社会人向けの長期インターンはほぼない」というのは、検索すればすぐ分かることです。

迷っている状態は、なんとなく考えている時間が長くて、調べている時間は短い。考えても情報は増えません。

もうひとつ、調べる前に「何を確かめたいのか」を書いておけばよかったとも思います。
今回でいえば「社会人が応募できる枠があるのか」が最初に確かめるべきことでした。
そこが埋まっていないまま、メリット・デメリットを比べていたので。

選択肢を比べる前に、その選択肢が自分に開いているかを確かめる。 当たり前のようですが、数週間分の迷いがそこにありました。

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