求人サイトの「フロントエンドエンジニア」は、看板が3種類ありました

久しぶりに求人サイトを開きました。名古屋と東京で、同じ条件を並べて見比べるためです。

勤務地は先月の時点で東京に決めていたので、今回やったのは再確認でした。
数字を見て気持ちが揺れるなら、そのときまた考えればいい。それくらいの気持ちで開きました。

結果、揺れませんでした。

ただ、求人数の差より大きい発見がありました。
「フロントエンドエンジニア」という同じ職種名の下に、中身の違う3種類が混ざっていたことです。

目次

まず数えてみた

Wantedlyで、キーワード「フロントエンド」/エンジニアリング・Webエンジニア/中途、という同じ条件で検索しました。

エリア 総件数
名古屋 104件
東京 7,563件

2026年8月3日時点、1つの求人サイトを、1つの条件で見た結果です。

差は70倍以上あります。
ただ、この数字を判断の柱にはしていません。
この条件で見たらそうだった、というだけの話だからです。
これで市場全体を語れるとは思っていません。

それでも、差がかなり大きいこと自体は事実として受け取りました。

実際、東京の数字は割り引いて読む必要がありました。

キーワード検索は、募集本文のどこかにその語が入っていれば拾ってくるようです。
開いてみると、組み込み系やSES、未経験歓迎の枠が混ざっていました。
条件を変えれば倍率も動きます。

数えるところまでは、条件を入れれば終わります。効いたのは、その次に中身を開いたほうでした。

開いてみたら、看板が3種類あった

募集を順に読んでいくと、同じ「フロントエンドエンジニア」でも実態が分かれていました。

実態 求められるもの どこに多いか
純フロント専任 React / TypeScript / Next.js 一定規模以上の自社開発
Webアプリ全般 フロント+PHP・Ruby 受託中心の市場
SES 案件次第 どこにでも混ざる

会社の形態(自社開発・受託・SES)の違いは、前に別の記事で整理しました。
今回気づいたのは、その一つ手前にある職種名そのものの中身のほうです。

会社の形態が同じでも、募集している職種の実態は割れます。
逆に、形態の違う会社が同じ職種名を掲げていることもあります。
だから会社の分類だけでは、自分が受けるべき募集を絞りきれませんでした。

PHPやRubyが並ぶのは、フロント専任ではないサイン

「フロントエンド」の募集なのに、歓迎スキルにPHPやRubyが入っていることがあります。

最初に見たときは、自分に足りないものが増えたように感じました。
でもこれは、市場の構造がそのまま出ているだけだと思います。

受託が中心の市場では、一人で通しで作る形のほうが自然です。
フロント専任という職種は、分業できる組織の規模があって成り立つのだと思います。
募集にPHPやRubyが並んでいたら、そこは専任のポジションではない。そう読むようにしました。

ちなみにPHPは、WordPressのテーマを書いているので仕事で触っています。
自分にとって未経験なのはLaravelの側です。MVCやORM、ルーティングの考え方はまだ入っていません。
「PHPもできない」ではなく「PHPのどこまでを知っているか」で見たほうが、募集要件との距離を測りやすくなりました。

数えるだけでは決められなかった

今回の再確認で分かったのは、求人数の多寡より「同じ職種名で中身が違う」ほうが判断に効くということでした。

件数を数えるのは1分で終わります。
けれど看板の下を開かないと、その104件や7,563件のうち、どれが自分の受けるべき募集なのかは分かりません。

勤務地の結論は変わりませんでした。
変わったのは、募集を開いたときに「これはどの看板か」と見分けられるようになったことです。

数字は判断を後押ししてくれますが、そこから先は自分で開いて確かめるしかない。
今回はそれを、104件と7,563件の両方でやりました。

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