フロントエンドエンジニアへの転職を準備していて、ずっと思っていたことがあります。
求人票に「実務経験3年以上」と書いてある。自分はモダンな技術での実務経験がゼロだから、
ポートフォリオが完成するまで応募できない。
この前提で計画を立てていました。
今週、実際の求人票を10件読んで集計したら、前提が崩れました。
「実務経験3年以上」は上限でした
10件の必須条件を、要求する実務経験年数で並べるとこうなりました。
| 必須の実務経験 | 件数 |
|---|---|
| 実務未経験歓迎(インターン枠) | 1 |
| 年数の明記なし(スキルで判定) | 1 |
| 半年〜1年半 | 1 |
| 1年以上 | 2 |
| 2〜3年 | 2 |
| 3年以上 | 2 |
3年以上を要求していたのは10件のうち2件でした。しかもその2件は、
片方がエンジニアリングマネージャー候補のポジション、もう片方が高度な専門領域の企業です。
つまり「3年以上」は上限であって標準ではなかった。
1年台の求人も、年数を書いていない求人も、普通に存在していました。
「コーダー経験」を応募資格に書いている求人があった
一番驚いたのはこれです。ある受託開発企業の応募資格に、こう書いてありました。
1年半以上のフロントエンドでの開発経験、またはコーダー経験
私はWeb制作の実務が2年あります。この条件を今すぐ満たしています。
「モダンフレームワークの実務経験がない」ことが唯一の壁だと思っていましたが、
その壁を迂回できる求人が実在したわけです。
もちろん応募資格を満たすことと、選考で通ることは別です。
手札がまだ足りないのは事実なので、本命に出すのは早い。
ただ「完成するまで一切応募できない」というのは、事実ではありませんでした。
なぜ今まで気づかなかったのか
理由がはっきりしています。求人サイトを見ていなかったからです。
正確に言うと、見ようとして失敗していました。
大手の求人サイトはページの中身がJavaScriptで描かれるので、
プログラムから読み取ろうとしても本文が取れません。
それで諦めて、技術記事や企業のブログから企業名を拾う方法に切り替えていました。
その結果、技術発信をしている有名企業ばかりが集まりました。
発信できるだけの人員と予算がある会社、つまり応募が集中する会社です。
自分が狙うべき規模の企業が、そもそも視界に入っていませんでした。
中小企業の求人は「採用管理システム」から見つかった
やり方を変えたら見つかりました。
中小企業は自社で求人ページを作らず、採用管理システムのサービスを使っていることが多い。
そちらは中身がプログラムから読み取れます。
そこに絞って検索したら、従業員60名の受託開発企業の求人が出てきて、
必須条件・歓迎条件・使用技術・想定年収まで全部読めました。
しかも歓迎条件にこう書いてありました。
ChatGPTやGitHub Copilotを活用したコーディングスキル
AIツールを業務で使っていることが、評価される項目として明記されている。
これも読まなければ知らないままでした。
調べる前に、諦めていた
反省として残しておきたいのはここです。
「実務経験3年以上だから無理だろう」と判断したのは、求人票を数えて出した結論ではありませんでした。
何件かたまたま見た印象と、転職情報サイトの一般論から作った思い込みです。
実際に数えたら1時間で分かりました。
数週間前にも同じことがありました。インターンに行くべきか迷って数週間置いていたのですが、
調べたら「社会人向けの長期インターンはほぼない」と1時間で分かった、という話です。
どちらも「考えていた時間」が長くて、「調べていた時間」が短かった。
考えても情報は増えません。これは本当に繰り返している失敗なので、
次に「たぶん無理だろう」と思ったときは、まず数えるところから始めます。
補足
この集計は10件で、母数として小さいです。
時期や職種の絞り方でも分布は変わるはずなので、そのまま一般化はできません。
ただ「3年以上が標準」でないことと、「コーダー経験を認める求人が存在する」ことは、
自分の計画を変えるには十分な事実でした。
