転職用のポートフォリオとして、個人でWebアプリ「Hubpin」を作っています。
制作の経緯は「Hubpin 開発記録」に時系列でまとめています。
設計と判断は自分で行い、実装も原則自分で書いています。AIには手順書・レビュー・調査を任せています。
分担はこうです。
設計・技術選定・要件定義・工程の割り方は、AIと相談して自分が決める。
手順書はAIが書く。
実装は自分が書く。
最初の段階を公開したあと、この分担を見直すかという話になりました。
議題は「調べて決めるのを、誰がやるか」です。
決めるのは自分です。
自分が判断を保留にしているあいだに、2つのことが起きていました。
1つ目: 選択肢の形が、勝手に細かくなっていた
判断材料は、AIに集めてもらっていました。
AIは2つ動いていて、相談材料を書く側と、実装の場にいる側があります。
材料は、その2つが往復するたびに正確になりました。
同時に、選択肢の形も変わっていきました。
| 選択肢の形 | |
|---|---|
| 最初 | 案A/案B/案C の3つ |
| 1往復後 | 案Bなら、対象はこの工程 |
| 2往復後 | その工程は、B-1(まるごと)か B-2(1論点だけ)か |
自分はまだ「AかBかCか」も考えていませんでした。
その手前で、Bの内部構造まで決まっていました。
自分は「結論は出さない」と保留にしていました。
それでも形は固まりました。
案Bの中だけ階層ができた時点で、AとCとは非対称になっていました。
2つ目: 「もう書き始められる」と言われても、AI側が止めていた
次の工程の手順書を書く準備が、全部そろっていました。
実装の場にいるAIから、手順書を書くAIへ、
「前提は工程計画に全部あるので、本人を待たずに書き始められる」と連絡が入っていました。
それでも手順書側のAIは、相談が終わるまで書かずに止めていました。
自分はこれを、あとで聞きました。
手順書を書いた時点で、その工程は「AIが調べて決める」で確定します。
用意してあった別案、「1工程だけ自分で調べて決めて試す」の余地が、相談の前に消えます。
「前提が揃っているか」と「着手していいか」は、別の軸でした。
「書ける」という連絡は前者だけを見ていて、後者は自分の判断待ちでした。
待つコストは小さく、先に決まってしまったものを戻すコストのほうが大きい。
止めた理由はそういうことでした。
相談の結論: 分担は変えない
案は3つ用意してもらっていました。
でも、選ぶまでもありませんでした。
今の自分の状態を見たら、答えが1つしかなかったからです。
「必要な技術をまだ全部は備えていないし、基礎学習も全部できているわけではない。
0から自分で計画を立てて実装するのは、今はできない。
そのやり方だったら、まだ完成していなかったと思う。」
速さが理由ではありませんでした。
相談して決める進め方が良かったのは、その時に分からないことを聞けて、不安なところを相談できたからです。
分担は「どっちが良いか」で決まるものではありませんでした。
「今の自分に何ができるか」で決まっていました。
選択ではなく、自己評価の帰結でした。
案Bのために対象工程まで設計してもらっていましたが、前提ごと不要になりました。
実験を設計する前に、その実験が成立する前提があるかを、自分が先に言うべきでした。
止めてもらっていて正しかったか
結果的に、相談では「分担は変えない」という結論が出ました。
だから、手順書を先に書いてもらっていても結果は同じでした。
でもそれは結果論です。
書いてもらっていたら、案Bを選ぶ余地が無い状態で相談していました。
選ばなかったことと、選べなかったことは違います。
止めてもらっていて正しかったと思っています。
頼み方を2つ変えた
正確さを足すことが、中立さを保つとは限りませんでした。
材料が増えるほど、読む順序が判断を作ります。
そして、着手はそれ自体が意思表示になります。
特に「やり方そのもの」を相談する前は、いつもの手を動かしてもらわない。
AI側がこの2つを手当てにし、自分もそれで頼むことにしました。
材料の精緻化は1往復で止める。
相談材料の先頭に「ここだけ読めば判断できる」を置く。
