個人開発のドキュメントを5ファイルに分けたら、判断の理由が消えなくなった話

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AIと個人開発を進めていて困ったこと

最近、個人開発でAIと対話しながらアプリを作る機会が増えました。

要件を相談して、方向性を決めて、実装に入る。この流れ自体はすごく速いです。ただ進めているうちに、ひとつ困ったことに気づきました。

「なんでこの仕様にしたんだっけ」が、数日後にはもう思い出せなくなっているんです。

会話の中でAIと一緒に考えて、その場では納得して決めたはずなのに、チャットのログをさかのぼらないと理由が出てこない。しかも会話ログは長くて、どこで何を決めたのか探すだけで一苦労でした。

ドキュメントを5つに分けてみた

そこで今取り組んでいる個人開発プロジェクトでは、ドキュメントを目的別に5つのファイルに分けて管理するようにしました。

内訳は、要件定義・アイデアメモ・設計思想・市場調査・技術選定の5つです。

要件定義には「今そのプロダクトが何をするものか」を書き、アイデアメモには思いついたけどまだ採用してない案を放り込んでおく。設計思想には「なぜその作りにしたか」という判断の理由を、市場調査には調べた競合や似たサービスの情報を、技術選定には使う技術とその理由を、それぞれ分けて残しています。

最初は「ファイルを分けるだけでそんなに変わるのか」と半信半疑でした。ただ実際にやってみると、混ぜて書いていたときとは扱いやすさがまったく違いました。

「後でまとめる」ではなく「決まった瞬間に書く」

分けてみて一番効いたのは、ファイルの数よりも書くタイミングの方でした。

以前の自分は「後でまとめて整理しよう」と思っていました。でもこの「後で」がほぼ来ません。作業に集中していると、さっきの判断はもう頭から流れていってしまいます。

今は、AIと相談して何かが決まった瞬間に、その場で該当するファイルに追記するようにしています。設計判断が出たら設計思想に、競合の情報が出てきたら市場調査に。会話が終わってからではなく、決まった直後に書く。

これをやってみて、ドキュメントを書くことが「作業の合間の雑務」から「開発の一部」に変わった感覚がありました。書く習慣というより、決める習慣とセットになっている感じです。

会話ログはドキュメントじゃない

もうひとつ気づいたのは、AIとの会話ログそのものはドキュメントにならない、ということでした。

会話には検討過程も、寄り道も、途中でボツになった案も全部含まれています。それをそのまま残しても、後で読み返す自分にとっては情報量が多すぎて、結局また探す作業が発生してしまいます。

必要なのは会話の記録ではなく、「決まったこと」だけを抜き出した結果でした。理由と結論だけを、該当するファイルに移す。この一手間があるかないかで、ドキュメントの使いやすさがだいぶ変わる気がしています。

おわりに

個人開発が途中で迷子になったり、設計の理由を忘れてAIに同じことを何度も聞き直したりするのは、自分だけの悩みではない気がしています。

ドキュメントを目的別に分けて、決まった瞬間に書く。会話ログではなく結論だけを残す。今のところこのやり方で、判断の理由を見失うことがだいぶ減りました。

まだ運用を始めたばかりなので、この先ファイルの分け方が変わっていくかもしれません。それも含めて、また変化があれば書いていきたいと思います。

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