ポートフォリオの題材を1日で3案とも落として、4案目に決まりました

転職用のポートフォリオとして、個人でWebアプリ「Hubpin」を作っています。
制作の経緯は「Hubpin 開発記録」に時系列でまとめています。
設計と判断は自分で行い、実装も原則自分で書いています。AIには手順書・レビュー・調査を任せています。

ポートフォリオ2作目の題材を決める日でした。

朝から案を練って、夕方までに3案とも落ちました

普通なら何も進んでいない1日です。
でも終わってみると、その日のうちに4案目が決まっていました。
落とした理由のほうが、選ぶ基準として効いたからです。

目次

1案目 — 案件管理アプリ

最初に考えたのは、Web制作の案件を管理するアプリでした。

自分が毎日やっている業務なので困りごとは具体的に言えるし、一次ユーザーが自分なので、
使われないという心配もありません。

でも落ちました。理由は単純です。

Notionで足りていました。

案件のステータス、納期、進捗。
自分が実際に使っている仕組みがすでにあって、それで困っていない。
「毎日やっている業務」と「毎日困っている業務」を、同じものとして扱っていました。

2案目 — 見積の共有と承認

1案目の一部だけを切り出しました。

見積を作って、URLで共有して、承認を記録する。
案件管理という大きな器ではなく、その下流だけを主役にする。

これも落ちました。

ただの請求書作成ツールになっていたからです。

範囲を狭めれば作り切れます。
でも狭めた先に残ったのはすでに世の中にたくさんある形で、自分がそれをあえて選び直した
理由を、面接で説明できる気がしませんでした。

3案目 — 工数の見積と実績のズレ

今度は中心を下流から上流に移しました。

案件を作業項目に分解して、工数を見積もって、実際にかかった時間と比べる。
ここは本当に課題です。
見積の精度が低いという自覚がずっとあって、どこでどれだけズレるのかを数字で押さえたい、
と思っていました。

ここでいちばん時間を使って、いちばん深く落ちました。

理由は2つあります。

  • 使い始めが空っぽになる。 ズレを見るには、見積と実績のデータが溜まっていないといけない。

でも使い始めの人にはそのデータがない。いちばん見せたい画面が、いちばん最初は何も表示されない

  • 結局Notionと重なる。 上流に移したつもりでしたが、工程を分解して時間を記録する部分は、

自分がNotionでやっていることと同じでした

中心を2回動かして、3回目で構造的な無理に突き当たりました。

3回落として、残ったもの

ここで気づいたことがあります。

3案とも、落ちた理由の形が同じでした。

落ちた理由
案件管理アプリ すでにあるもので足りていた
見積の共有と承認 狭めた結果、よくある形になった
工数のズレ データがない状態から始まる/すでにあるものと重なった

「既存のもので足りているなら作らない」を、2回見落としていました
1案目で気づいたはずなのに、2案目でも3案目でも同じところに戻ってきています。

もう1つ、混ぜてはいけないものを混ぜていました。

  • 自分の業務を楽にしたい
  • 就職活動で見せたい
  • 他の人にも使ってほしい

この3つを同時に満たそうとすると、案がどんどん膨らみます。
1案目が「案件管理」という大きな器になったのも、たぶんこれが原因でした。

4案目は、その日の夜に決まりました

落とした基準がそのまま次の案の判定に使えました。

決まったのは、分散した自分の発信を1か所に集めるハブサイトです。
X、Zenn、ブログ、GitHub。置き場所がバラバラになっているものを1枚にまとめる。

3案目を殺した「使い始めが空っぽ」が、この題材では起きません。
発信はもう持っているからです。
データを溜めるところから始まらない。

「作らない理由」を3つ集めたおかげで、4案目は10分ほどで通りました。

自己満足かどうかの判定を変えた

この日で1つ、判断の仕方を変えました。

以前は「他人が使うかどうか」で自己満足かを判定していました。
でもこれだと、使ってくれる人を想像で作ることになります。

今は「困った場面を1つ具体的に言えるか」で見ています。

自分が、いつ、何をしていて、何に困ったのか。
それが1つ言えれば十分で、言えないなら他人が使う想像は後付けです。

3案目はここで引っかかりました。
見積のズレは確かに課題ですが、「そのとき何に困ったか」を思い出そうとすると、
出てくるのは困りごとではなく反省でした。

まとめ

  • 1日で3案落ちたが、落ちた理由が次の判定基準になった。何も進まなかった日ではなかった
  • 「すでにあるもので足りている」を2回見落とした。同じ見落としは、案を変えても繰り返す
  • 機能を足しても、示せる技術が増えるわけではなかった。器を大きくすると落とす理由が見えなくなる
  • 自分の業務・就職・他人利用は、混ぜると案が膨らむ。どれを優先するか先に決めておく
  • 自己満足かどうかは「困った場面を1つ具体的に言えるか」で見ることにした

題材が決まらないとき、案を増やす方向に動きがちでした。
今回は逆で、落とした理由を溜めたほうが早かったです。

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