転職先を東京に決めたあと、地元・愛知の求人を開き直したら、心配への答えが同じ検索結果の中にあった

Web制作のフリーランスを2年半続けながら、フロントエンドエンジニアへの転職活動をしています。
7月に、転職先は東京を中心に探すと決めました。
それでも9月になって、住んでいる愛知の求人をもう一度開いてみました。
開いてみたら、いちばん気になっていた心配への答えが、同じ検索結果の中に入っていました。

目次

7月に、東京を中心にすると決めていました

7月の時点では、東京は家賃が高くて重い選択肢だと思い込んでいました。
調べ直したら外す理由がなかった、という話は前の記事に書きました。
「調べもせずに、選択肢をひとつ捨てかけていました」

求人の数も東京のほうがずっと多く、そこから東京を優先して考えるようになりました。
9月中旬には、東京の求人を本文まで読んで、応募先の候補を作っていました。

それでも地元が気になって、心配を3つ書き出しました

方針は決まっていましたが、地元の愛知で働けたら一番無理がない、とも思っていました。
東京は会社の数も求人の数も多く、未経験に近い立場なら東京で探すのがいいと、今も思っています。
ただ、引っ越しにはそれなりの負担があります。
求人サイトを見直すと、コーダーや Web制作の募集を除いても、愛知にフロントエンドの募集はありました。

地元で働くことを考えたときに引っかかっていたのは、次の3つです。

  • 東京でないと求人の数が少なくて、受かる先がないのか
  • 東京でないと、エンジニアとして成長できないのか
  • 2〜3年後に次の転職をするとき、東京での経験がないと不利になるのか

いろいろなバランスを考えて、愛知も並行して受けてみるのもいいかなと思い始めました。

「愛知」で絞った57社に、全国どこでも働ける求人が混ざっていました

まず、求人サイトで「フロントエンド × 愛知 × TypeScript」の求人を分類してみました。
出てきたのは103求人、会社にすると約57社です(9月中旬・ログインせずに見た件数)。

分類 社数(目安)
SES(客先常駐・案件選択制など) 約20
全国どこでもフルリモート・居住地を問わない 約15
地元に席があり、SES ではない 約10
そのほか(業務系の SIer・講師職など) 残り

地域を「愛知」で絞っても、全国から応募を受けるフルリモートの求人が入ってきます。
57社という数は、そのまま地元の会社の数ではありませんでした。
地元に席があって、客先常駐でもない会社は、10社ほどです。

地元に席がある6社のうち、そのとき出せたのは1社でした

地元に席がある会社のうち6社について、求人の応募資格を確かめました。
そのときの条件のまま出せそうだったのは、6社中1社でした。

外れた5社の理由は、どれも実務年数でした。
「実務1年以上」から「3年以上」までで、そのうち2社は「実務1年以上」です。

この年数で外すやり方は、10月にあらためて見直しています。

今は届かない求人が、数年後に地元から届く求人でした

分類の中でもう一つ見ておきたかったのが、全国フルリモートの約15社です。

こちらの応募資格は「実務1〜3年」が中心で、今の私には届きません。
ただ、どれも住んでいる場所を問わない求人です。
2〜3年実務を積めば、愛知に住んだまま応募できる求人でもありました。

「東京での経験がないと、次の転職で不利になるのか」という3つ目の心配がありました。
その心配に答える材料が、地元を探した検索結果の中に入っていたことになります。

ここで、もう一つ考えてみました。
引っ越さずに愛知の会社で働き始めて、合わない・成長できないと感じたら、そこで次を考えるのはありか、ということです。

地元で外れた5社のうち2社は「実務1年以上」なので、地元で1年働けば届く側に変わる求人があります。
「まず地元で実務を積み、必要になったら東京」という順番なら、2回目の転職も選びやすくなる、という見方もできました。
ただ、この時点でこの順番で進むと決めたわけではありません。

国の統計では、東京への集中はむしろ進んでいました

もう一つ気になったのは、未経験に近い立場から地方でエンジニアになる人がどのくらいいるのか、でした。
コロナの時期に、仕事が地方へ散ったのかも知りたくなりました。

国の統計(経済センサス‐活動調査)を調べてみると、情報通信業の従業者数はこうなっていました。

2016年 2021年
全国 1,642,042人 1,986,839人
東京都 849,374人(全国の51.7%) 1,085,934人(全国の54.7%)
愛知県 78,194人(全国の4.8%) 89,548人(全国の4.5%)

東京と全国の数字は、東京都「令和3年経済センサス‐活動調査 東京都の状況」の表6です。
愛知の数字は、愛知県「令和3年経済センサス‐活動調査 結果の概要」の表Ⅱ-2-2から取っています。
愛知の割合は、県の資料の人数を全国の人数で割って出しています。

コロナをまたいだ5年で、東京の割合は下がるどころか上がっていました。
愛知は人数こそ増えていますが、全国に占める割合は少し下がっています。

ただ、この統計には読むときの注意が2つあります。

  • 数えているのは、働いている会社の席(事業所)がある場所です。地方に住んでリモートで東京の会社に勤める人は、東京に数えられます
  • 情報通信業には、放送・通信・出版なども入ります。エンジニアだけの数ではありません

なので、地方に住みながら働くエンジニアが増えていても、この表では東京の側に入ります。
コロナのあとに増えたのは、地方の会社の席というより、地方から東京の会社にリモートで勤める形のようです。
そしてその形の求人は、さっきの約15社と同じく、実務1〜3年が中心でした。

東京を中心に、愛知も並行することにしました

統計を見て、愛知でもやはり少ないな、と感じました。
そのうえで、東京を中心に探しながら愛知も並行して受け、いいところに入れたらラッキーくらいに考えることにしました。

「まず地元で実務」という順番とは、少し違う置き方です。
愛知を第一にはしませんでした。
出せる会社が少ないので、そこの募集が閉じた時点で手が止まってしまいます。

10月に入って、応募先の線引きを見直したあと、愛知では3社に応募しました。
引っ越さずに済むなら、それが一番うれしいとも思っています。
愛知はひとまず区切りにして、今は東京を含む関東の応募に移っています。

決めた方針を開き直したら、心配の答えが先に見つかりました

一度東京と決めたあとに、地元の求人を開き直しました。
振り返ると、迷い直したというより、決めた方針を確かめる作業に近いものでした。

心配を3つに分けて書き出したことで、どの数字がどの心配に効くのかが見えました。
地域で絞った件数をそのまま受け取らず、中身を分けてみたことも大きかったと思います。
今は届かない求人が、数年後に地元から届く求人だと分かったのは、その分け方のおかげでした。

決めた方針でも、心配が残っているなら、もう一度開いてみてよいのだと思います。

東京のほうが選べる求人は多くても、引っ越しの負担や家族の事情で、すぐには動けない人もいると思います。
同じように東京と地元のあいだで迷っている人に、この確かめ方が少しでも参考になればうれしいです。

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